チャンダナンダ師講演会
2003年9月3日(水)
 

[佛立宗に転宗のスリランカの僧]講演されるチャンダナンダ師
佛立研究所では去る9月3日海外でも特にご弘通の伸展しているスリランカの仏教僧・チャンダナンダ師を招いて、研究所員や佛立教育専門学校生らの参加のもと研究所主催の講演会を本庁宗会議場で開催した。
スリランカでは、約5年前から福岡日雙師が布教活動を進めているが、チャンダナンダ師はスリランカ仏教協会の幹事の一員で、政府の外郭団体であるスリランカ国際友好協会の委員でもあり、その総会で福岡師が講演したのを機に交流が始まった。そして、佛立宗のご信心に興味を持たれて入信。部屋にも御本尊をお祀りされ日々御看経にも励まれている。
常に福岡師の活動を支援され、スリランカ仏教界と佛立宗との大きなパイプ役として活躍されているが、この度、佛立研究所の招待で来日され、今回の講演となったものである。
チャンダナンダ師は、現地の言葉・シンハラ語しかお話にならないため、当日は通訳として、日本に留学中のティラカ姉、ジャヤコーディー氏、イレーシャ氏もお招きしての講演会となった。
はじめに亀井日魁副所長の挨拶に続き、福岡師がチャンダナンダ師の紹介をされ、またスリランカ外務大臣・労働大臣・法務大臣・広報大臣・エネルギー省大臣・政党幹事・仏教協会会長から寄せられたメッセージを紹介された。
引き続き、チャンダナンダ師の講演が始まり、ご自身の活動やスリランカの国情・信仰について、また現地での佛立宗の活動等について話された。その後、様々な質疑応答の後、ともにお招きした三氏姉にも日本の印象などを語っていただき、ここでも活発な質疑応答が行われ、最後に石川日翠副所長のお礼の挨拶をもって、この日の講演会が終了した。
仏教の精神、敬いの心を土台として日常生活を営むスリランカの人々。その中にあって、発展を続けている佛立宗のご弘通の現況を聴講し、参加者一同「一天四海皆帰妙法」の祖願成就への思いを新たにした今回の講演会であった。

 

チャンダナンダさんを囲んで

[スリランカ各界から寄せられたメッセージ]
去る9月3日、佛立研究所主催の講演会に、講演のため来日された 仏教僧チャンダナンダ師に託して、スリランカ政府、政界から本門佛立宗にメッセージが寄せられた。
佛立宗にメッセージを寄せてくださったのは、スリランカ政府の外務大臣、労働大臣、法務大臣、広報大臣、エネルギー大臣のほか、政党幹事、仏教協会会長といった方々であるが、以下、諸氏のメッセージをまとめたものの要旨を日本語に訳してご紹介させていただく。
[本門佛立宗へのメッセージ]
日本とスリランカの両国は文化的にも精神的にも強い絆で結ばれてきました。1951年に行われたサンフランシスコ講和条約締結に際し、戦勝国は日本に対し、その戦争責任を問い賠償請求を行いました。
しかしながら、我が国の大蔵大臣(後の首相)であったジャヤワールダナ氏は、釈尊の「怨みは怨みをもっては静まることなし。忍をもって行ずれば安らぎを得」の聖句を引用して、日本に対する賠償請求放棄を宣言しました。以来、日本と我が国は例をみない友好関係を築いてまいりました。
同時に、私たちスリランカ国民は、同じ仏教国である貴国に、特別の親近感を懐き、また、めざましい復興発展を遂げた貴国に、称讃、尊敬の念を懐いております。
私たちは、そのような国・日本から福岡日雙師が来られ、精力的に本門佛立宗の教えを説き、それによって佛立宗は、我が国に弘まりつつあります。
一昨年、同師には世界平和の塔の建立オープニングセレモニーの導師をつとめていただきました。
こうした活動は、両国の親善と相互理解に大きなかけ橋としての貢献、寄与を果たしてくださるものと期待いたしております。
このたびチャンダナンダ師が本門佛立宗に招かれて、講演を行う機会を与えていただいたことは、私どもにとっても大きな喜びとするところであります。
これを機に両国の友好の絆がさらに強まることを希望いたすと共に本門佛立宗が釈尊の教えに基づいて世界平和にさらに貢献されんことを祈念いたします。

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